2020/09/28
ごあいさつ
フェースブックにこの「甲子夜話のお稽古」として、物語の語りの稽古用に載せてきました。すると、このところ思いがけず、沢山の方々に申請頂きました。
本当にありがとうございます。
甲子夜話に興味があって申請頂く方もおられますが、甲子夜話って何?って何をやっているの?と思われた方もおられるかと思いますので、少し甲子夜話に触れたいと思います。
昔ばなしというと、東北地方が王国だと個人的には思っています。
が、東北の方々の語りを聞いていて思ったのは、ずっと積み重ねられてきた歴史や背景があるから、心を動かす語りがあるのだということでした。
それで色々考えたところ、私には歴史的背景が圧倒的に足りないということでした。
そこで何かしっかりしたテキストを探したところ甲子夜話が視野に入りました。
甲子夜話は平戸藩主松浦清静山公が1821〜1841年の江戸後期に書かれた平戸藩及び江戸の街、また各藩のあらゆる話題、風俗を甲子の夜から1日も休まず日記の形で記録されました。
時代劇制作の折りには参考にされると聞きました。
私は九州は肥前の平戸藩の出身です。
ですからこれ程のテキストは私にとってはない訳です。
その中に今では、使うとタブーだなと思われる言葉が出てきて扱いに悩んだ時期がありました。差別用語です。
甲子夜話を読み始めたころは、差別用語は避けてました。
が、静山さんは、当時は身分的には差別されたであろう人々を非常に尊敬している、また身分的には高くてもおかしな人にはおかしいと仰るのですね。
だから、それらの用語を使わずに当時の風体を抜かしたものにするよりも、ありのままにつかおう、出来るだけ当時に近づけるよう努力しようと思い今に至ります。
それでご不快に感じる方々がおられても、それは人ですから仕方ない事だと思います。
私の趣旨をお知らせせずに、毎日毎日投稿致しましたこと、お詫び申し上げます。
また西九州の歴史は、あまり世の中に知られていないが、重要な事件が多い事もわかりました。
歴史があり今があるわけですから、今しばらくは、平戸藩に生まれた者としてのレポート中心になると思います。
ですので、今は興味に偏りがある向きがあると思いますので、興味ない方にはスルーして頂けると有り難いです。
(by S.Harada 2020.9.28)
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