巻之五十六 〈4〉 想夫恋に思う

想夫憐という楽(がく)を聞き及ぶ。
この頃悠然院(徳川宗武、吉宗次男)どのの『楽曲考』を見た。
『相府蓮〈新楽無舞〉。この曲は唐土より渡った。
想夫恋とかくのは、音が通うままに書いたのだ』。

また『白氏文集(はくじもんじょう、唐の文学者、白居易の詩文集)』には、想夫憐と云う詩に、『長ヘニ愛ス夫憐ノ弟ニ句。
請フ君重唱セキ夕陽ノ開クニ』とある。

また『平家物語』には、小督(保元2年、1157年生まれ)。
平安末期の女性、藤原成範の娘、高倉天皇後宮)どのの爪音である。
楽とは何かと聞くと、「夫を想って恋ふと読む。想夫恋と云う楽である。仲国、そうであればこそ君の御ことを思い出し参らせて、楽こそ多くて、この楽を弾き給うことは優しい調べである」と見える。

すると、平氏繁盛の頃、彼の地は宋の代であるけれども、楽は隋唐より伝たわったままを用いたとなるだろう。
総じてこの楽は如何なることを為す楽だろうか。

『楽曲考』に舞無しと見えるならば、その舞衣装によって知ることもあるかも知れないなあ。
林の様な祭り好き酒好きの通達の人に問うてみるかな。


※お酒が入り、想夫恋を語るとよさそう。だけど、結論出なさそう、ですね。
お正月に結論の出ない〇〇論も楽しいですね🍶🍶

※お読みいただき、真にありがとうございます。みなさまには、良いお年をお迎えになりますように。🎍🎍
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