続篇 巻之九十九 〈15〉 蜈蚣(むかで)の習性(後退できない)

蜈蚣(むかで)は毒虫だか、人を噛むとその害は甚だしい。
虫に大小はあるが、大抵一ニ三寸ほどである。
この虫は小さな木の枝または小竹で出来た竿を近づけるとこれに上る。
が、下ることは出来ない。
竿或いは枝の天辺に居て、終いには窮死する。
若しくは倒れ墜落すれば、幸いにして逃げ去ることが出来る。
また大きな枝竿に上がれば回り戻り、下って行く。
細きものは、回り戻りがうまくいかなければ、この様に上に向いたま窮する。

人は多くを知らない。
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コメント

No title

そうか、ムカデは前にしか進まないから、勇猛の証として武将の旗印に描かれたりしていますが、それを逆手に取ると、弱点でもあるのですね。
勉強になりました!

No title

流石です、中田さま。
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