巻之四十八 八 鷺の産卵や亀の産卵の話し

林翁話す。

時鳥は自ら巣をつくることなく、鶯の巣に卵を産し、鶯に暖めさせて雛になるのはよく知られている。

この頃聞いたが、鷺もその様に巣を持たず、鵜の巣に卵を産んで鵜に返さすると。

これは初耳だった。

又話す。

久留米候の高輪の別業(別荘)に招かれて行ったが、その園に丹頂鶴が卵を暖めていた。

去年(孵った)ヒナもいた。

そこの人に聞いたが、年々1組ずつ雛が孵るのだと。

日数はどの位かかるのかと問うと、36日目には必ず孵るのだと云う。

また先年、ある人が園地で亀を養っていた。

年々子を産する。

その親亀の地に穴を掘って卵を産してからおよそ75日で孵り、小亀となっていくのを度々見た、と。

ふと鶴の36日孵化を思い起こした。

亀は72日であるべし。地中の事だから、人目につくのに23日は遅れるんじゃないだろうか。

6は老陰の数だから、6636。これを倍すれば、72だ。自然とこの数に合うこと、奇跡と云うべきだ。


老陰〜周益では6の倍数。

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