2020/05/24
巻之四十八 八 鷺の産卵や亀の産卵の話し
林翁話す。
時鳥は自ら巣をつくることなく、鶯の巣に卵を産し、鶯に暖めさせて雛になるのはよく知られている。
この頃聞いたが、鷺もその様に巣を持たず、鵜の巣に卵を産んで鵜に返さすると。
これは初耳だった。
又話す。
久留米候の高輪の別業(別荘)に招かれて行ったが、その園に丹頂鶴が卵を暖めていた。
去年(孵った)ヒナもいた。
そこの人に聞いたが、年々1組ずつ雛が孵るのだと。
日数はどの位かかるのかと問うと、36日目には必ず孵るのだと云う。
また先年、ある人が園地で亀を養っていた。
年々子を産する。
その親亀の地に穴を掘って卵を産してからおよそ75日で孵り、小亀となっていくのを度々見た、と。
ふと鶴の36日孵化を思い起こした。
亀は72日であるべし。地中の事だから、人目につくのに2〜3日は遅れるんじゃないだろうか。
6は老陰の数だから、6✕6=36。これを倍すれば、72だ。自然とこの数に合うこと、奇跡と云うべきだ。
※老陰〜周益では6の倍数。
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