巻之ニ十七 〈16〉 奇石神亀石

享和壬戌(享和2年、1802年)の夏に故多紀安長法眼〈名元簡、号桂山、宝暦5.1755〜文化7.1810年、江戸時代の医師〉が、一箱を持たせてくれた。
蓋に奇石とあって、また仙台の方言ナンダモンダと記してある。

中を見ると、堅い質感で、火打ち石に類するだろう。
文があって、鉄の様だ。
真に珍しい物なので、その形を写した。

江州が著した『雪根志』の巻末に二十一種の珍蔵奇品を挙げる内にこの物が見られた。
この石を視る者は百歳の寿を保つと云うらしい。

ちなみにわし及び子女に遍くその物を見せて、延年を祝すらしい。
また紙札が一枚あった。

記して曰く。
神亀石は、南山の神亀万年を重ねて石と成る。
見る人百歳をことぶきと云う。

わしやその石を視た者は『ナンダモンダ』である。

その形は亀甲に似ているので、神亀の名を冒す(おか)す事にはならないだろう。

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