巻之四十ニ 一三 鶴亀の図

「余録」に記す。

鶴亀の図に、亀の尾が蓑の様なことが多い。

絵描きの創作かと思うとそうでもない。

昨春、江戸に居る時、織田雲州(丹波柏原の主2万石)と語った。

曰く。

わしが東に上がる時、遠州金谷に泊まった。

その夕刻、宿を出て、近辺を歩いた。

山の麓の沢に亀が多くいて、みな毛が生えているのだ。

これを捕り瓶に入れて、江戸屋敷に連れ帰ると、みなつつがない様子である。

因って、(雲州に)見てくれないかと請うた。

雲州に1匹贈ると、即座にその姿を写した。

「本草」に緑毛亀とあるのもなるほどと思う。

毛は青色である。また常に描く者は、毛を甲羅の下より描く。

今見ているものは、背面よりみな生えている。

世に出回っている絵とは似ていない(寛政5年に記す)。


藻亀

藻が着いた亀

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