巻之7 〈24〉 再び猫おどりの話

猫のをどりの事は前に云った。

また聞いた。
光照夫人(わしの伯母、稲垣侯の奥方)が角筈(つのわず)村に住み仕えていて今は鳥越邸に仕える婦人が語った話。
夫人が飼っていた黒毛の老猫は、ある夜かの婦人の枕頭で、をどるときに(婦人は)衾を引きかついで臥していたが、(猫が)後ろ足で立ってをどる足音がよく聞こえたという。

またこの猫は常に障子の類は自らよく開いた。

これ諸人の知る所だけれども、如何にして開くかと云うことも知る者はなしか。
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