巻之一 ニ四 忠義の狐の話し

これは昔のこと。物語とも云えるだろうか。羽州秋田に何とかという狐がおり、人に馴れ、またよく走る。だから秋田侯の内で、書信がある度にその、狐の首に手紙をまとわせて江戸までやっていたのだという。しばしばその素速い獣の力を借りた。ところが、ある時書信がつかないという。はなはだ疑い訝った家人がその行方を探し求めると、途中大雪に逢い傷ついたと見えて雪中に埋もれていたという。



普の陸機(261303。儒学の教養を身につけ、礼に外れる後遺はしなかった、ウィキより)の犬の故事に類する話である。

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