続篇 巻之73 〈14〉 桂桶、鬘桶

能のとき、舞う者及び狂言者の腰をかくる物を『カツラ桶』と云う。

また林子と会ったとき、林子はこの桶のわしが坐末に在るのを見て、云々の話に及んだ。
その名の由しを問うたが、わしは素より知らなかった。

迺ち嘗て某に聞いたのは、「能の鬘を納(イレ)るものゆえに、鬘桶とは云うなどとなったが、実證は知らないのだ」と云えば、東缶も傍に在って、「この物は、昔は都桂の里より売り出したものでしょう。それを因んで桂桶というのでございましょう」と。

坐客はみなその(説得力ある)その言に従った。
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