巻之四十九 一七 宗教と刺客

今年、遊行上人が持参した文書を見ようと宿にしている浅草日輪寺に行った。

恵充という首席教師の寮で四方山話の中で聞いたこと。

その五十五代の他阿上人(今の上人の先代)が、越後で化益(教化して善に導き利益を与えること)するときに末席の者の中に刺客がいた。

自宗(鎌倉時代に起こった一宗派)の集まりの中にまぎれて、匕首(あいくち)を懐に忍ばせて上人を刺そうとしたが、それが周りの者に知れると、その者は乱心者ということにして、何もなかったことにして済ませた。

が、その者は偏執な考え方をする日蓮や親鸞の僧徒がいるために上人に斬りかかったというのだ。

宗教をやっていて何ということだろうか、不思議。

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