続篇 巻之46 〔10〕  今大路道三の養生訓

 林氏が話した。

 猶廟(家光公)の御時名人と呼ぶ今大路道三に養生の訳を御尋ねになられた。
即坐に一首の狂哥を吟じた。

    養生は無欲正直火湯(ヒユ)だらり
          心のままに御屁(オンへ)めされよ

 いかさま飲食男女の慾を始め、人身を傷(そこな)うものみなわが慾から起こることが多い。
意を正直にすれば心労はさらにない。

 詐欺謀計さまざまなことから自身の思慮を悩ます。
火は当たること、湯は澡浴のことで強い火に当たらぬように。
熱い湯に浴(イル)べからずと云うこと。

だらりはその時の俗言であったのだろう。
人々がよくこの歌を守るならば、養生の術は足りぬことはないかと。
関連記事
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

プロフィール

百合の若

Author:百合の若
FC2ブログへようこそ!

検索(全文検索)

記事に含まれる文字を検索します。

訪問者数

(2020.11.25~)

ジャンルランキング

[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
845位
ジャンルランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
歴史
157位
サブジャンルランキングを見る>>

QRコード

QR