巻之56 [3 ] えにし

 1日行智も宴の席にいたので、戯れに話しかけた。

 「ちまたの謡には、こんなえにしが唐にもあろか」。唄う。

 「エニシとはどう書くかや?何ごとぞ」と聞いた。

 さすがは音韻学に通じる男だ。すぐ答える。

 「エニシは縁で、総じて先仙の韻はみな下が二という音だから、縁はエニ、銭はゼニの類である」と答えた。

 後から『和訓栞』を見ると、エニシは縁の音である。シは助語。歌には情縁が多く含まれるとあった。
 
*静山公の時代の音韻の概念が難しい。
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