三篇 巻之68 〔10〕

 これも前の人より贈られた。
採に足らないが、当年の気候を知る一事になれば。仔のようなこと。

 (九州)肥後公之藩より、芳洲公子附まで、書がくる。

  別啓。
あなた様の御気持ちを頂きました。
御国でもそうあるように、近来たびたび地震が起こっています。
昨日などは4度揺れました。
中でも1.2度は余程強うございました。
八代の方、田浦の方の者は、特に強い様子でございました。

 いずれ薩州霧島でもこの荒れた由、評判になりましょう。
何卒大事にならぬよう祈るばかりでございます。

 かつ筑前の冷水峠の近辺では山水に打ち崩し、往来も留まる由、承っております。
〔下略〕 6月22日

 筑前の冷水峠は、わしの領邑の往来にも過ぎる道である。
さして険しい処はなく、山水の被害はあってはならぬ地である。

 如何の変であろうか。
霧島は硫気が盛んになるだろう。
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