巻之62 〔12〕  人さまざま

 ある宴の席で聞いたこと。

美作(みまさか)の一諸侯が観世の弟子なので、その宅に行き、しばしば能を見ている。

 わしもかの宅であうこともあるが、この人は他侯の筵席で、今春、喜多の輩が舞謡をなすときは、必ず坐を避けて居なくなる。

 観世の所作のときのみ視るという。

嗚呼(ため息)人の愚かな癖なること。
このように甚だしさに至る者もいる。
嘆かわしい。
関連記事
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

プロフィール

百合の若

Author:百合の若
FC2ブログへようこそ!

検索(全文検索)

記事に含まれる文字を検索します。

最新の記事(全記事表示付き)

訪問者数

(2020.11.25~)

ジャンルランキング

[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
890位
ジャンルランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
歴史
131位
サブジャンルランキングを見る>>

QRコード

QR