2021/05/02
第十巻 三一 蚊
観世新九郎が言うには、蚊は小虫だが怜悧だと。夏夜に鼓を打つとき、しらべ(楽器)を握る手に止まらず、打つ手にとまって血を吸う。
握り手にとまると打つ手にうたれるかも知れないから。
新九郎はその職業で長年経験してきているが、これはずっと変わらないことだ。
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松浦静山公の随筆「甲子夜話」を語りのお稽古として紐解いています。
2021/05/02
Author:百合の若
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