巻之30 〔4〕  蚊に悩む

 わしの江東の隠居は蚊が特別に多い。
夏は晨(あさ)夜にはこれの為に看書執筆も出来ない。
かつて『唐国史補』に云う。

 「江東に蚊母鳥がいる。またこれを吐鳥蚊という。夏は即ち夜鳴いて、蚊を葦叢(あしむら)の間に吐く。湖州尤も甚だしい。南中にまた蚊子樹がある。じつは枇杷に類する。熟したら即ち自ら裂けて、蚊は勢いよく出て、空殻となるという」。

これ等の処はさぞ難儀だろう。
世界には色々の風土があるものである。
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