続篇 巻之九十ニ 〈三〉 舟の字

自然居士の謡の曲(クセ)に、
「然れば、舟の船の字は君とすすむと書(カキ)たり」とある。
右の傍(ツクリ)の公は、君の字であることでの論じはないけれども、左偏の舟を、すすむと読むこと如何にかと問えば、ある人が答えた。
前の字の古語、「止・舟(上下に書く)」と書いて、進(ススム)であり、先(ススム)であると註する。
また篆体の船の字があれば、「すすむと書(カキ)たり」と云うとのこと。
わしはこれを聞いて、この謡を作った人が、字学にも通じていると、感じ入ったことよ。

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