三篇 巻之十七 〈一〉 エンビ、スッコンコウなど蝦の呼び名について

難波の蘆(アシ)は伊勢の浜荻(ハマヲギ)で一物異名である。
大村は肥前国でわしの隣邑である。
ここの里俗で、小児の輩は、手のついた小籠を『エンビ』と云う。
または『スッコンコウ』とも呼ぶ。
つまり全く同じ物である。
その元を尋ねると、はじめは川中の小鰕(コエビ)を捕る籠である。
今『エンビ』と云うのは、鰕を訛ったいい方。
また『スッコンコウ』は、漉来(スクイコウ)である。
原(モト)は、この器で鰕を漉い来う(スクイコウ)と云ったのを小児の輩は『エンビ』と片言し、或いは省いて『スッコン』とも言うのを、言を引いて『スッコンコウ』と畳呼びしたのだろう。
事物は末より見ると、まあ、こんなことだろう。
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