巻之26 (10)  町人を騙した宮侍

 近頃東叡山(寛永寺)の宮の侍が9人ほど、宮から追放されたと云う。
そのゆえを尋ねると、ある町人が宮のお目見えを願うので、侍どもが取り次いだという。
町人が云うには、幾多の金子を納れば謁見を許されると。

 町人がその金子を納めると、やがて日を期して、町人を引見した。

 後に聞くと、9人の侍の中に宮の御服を掌(つかさど)る者があったという。
ひそかに宮の御服をとり出して、自らその服を着たという。

 正面に坐して、その余は左右に伺公して町人を騙したという。

 その納めた金は、侍どもが配分した。
宮の知るところではなかったが、後にこのことが露見して罪をうけることになった。
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