2021/09/01
続篇 巻之92 〔14〕 北村季文が語るには
ある日、和歌のことで北村氏へ臣を使いにやった。季文(北村季文、俳人、江戸後期の国学者、)が語るには、この春、林氏は故桑名老侯が題讃した蛮船を宝船に見立てて示された和歌に、たまには返そうと、
玉を積み錦をかざる船よりも
人の言葉ぞ宝なりける
と詠じて遣わしたと聞く。
この原本は、故佐野参政堀田正敦が保管していたものを、没後に今の摂州(正衡)、松前志州に与えた。
志州は、九鬼長州に謀(はか)り、板に刻した。
長州は、また林氏の手先なので、摸(まねるの意味)刻が成ったと云う。
- 関連記事
-
- 三篇 巻之57 〔11〕 内匠は成し遂げたりや
- 続篇 巻之92 〔14〕 北村季文が語るには
- 巻之11〔22〕 茶道、不昧流
スポンサーサイト
コメント