続篇  巻之3 〔18〕  天変地異は連なるかや

 我が領内の者が語った。
 文化甲戌年(文化11年、1814)6月14夜、平戸の海で釣りをする者があった。
糸を数尋下ろしているのに、海中の潮行粉乱だと判断した。
鈎を海底に落とすことが出来ない。

 そして天を仰ぎ見ると、雲行きはまるで風なきの様子である。

 また海水に手をつけてみると熱湯のようである。

遂に魚1尾捕れなかった。
三更(五更の第三。今の午後11時から午前1時頃)になったので、家に帰った。

 翌15日の昼になろうとする頃から大風が起こった。徹夜してようやく止まった。

 この時巨木が倒れるのが殊更多く起こった。大小の破船が100ほどもあった。

 これらの事を思うに、天が異常の風を興すときは、地がまずその徴候をなすのか。

 もし知らなければ有りえないではないか。

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