三篇 巻之20 〔12〕 木刀で竹を斬る

 行智が先年話して記していたのをそのままに写す。
 青竹を4尺ばかりに切って、紙を広さ1寸位に細く長く断つ。
それからつないで、左右に垂らして、竹に掛ける。
図のようにしてこれを木刀で中から打ち切ると、竹は中から切れて落ちるけれども、細く釣っている紙は切れない。
これはよく人の為すことで、手が利くように見えるものである。

 この一段、仮設の観想に一点の疑慮がなければ、実有の竹でさえなくなり、雲を切るように切られるものである。
この観念の功験と云う。
智曰く。「斬ることを聞くより、呪師の観想で、不測の験力を顕わす具合を考得た。


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